フッ素は元素記号Fで表される元素であり、自然界では土壌に最も多く含まれ、他にも海水など、広く存在しています、
また、緑茶やウーロン茶、海産物、肉、野菜、果物など色々な飲食物にも含まれています。
フッ素塗布は、歯科医院で行われる予防処置の一つであり、歯のエナメル質を強化し、むし歯の予防に効果があります。フッ素は歯の表面に付着し、歯を酸から守るバリアを形成することで、酸による歯の溶解を防ぎます。また、フッ素は歯の再石灰化を促進し、早期の虫歯の進行を防ぐ効果もあります。定期的なフッ素塗布を受けることで、歯の健康を維持し、むし歯のリスクを低減することができます。
定期的にSNS等でフッ素が危険だという投稿を見かけますが、これらは注目を集めるために過度に不安を煽るような投稿をしています。決められた方法で使用している分にはフッ素の安全性は確立されています。
水にも中毒があるように、食品や薬に関わらず使い方次第で毒にも薬にもなります。
実際に虫歯予防に使われている化合物(フッ化物)は、フッ化ナトリウムです。
この粉末自体は、薬事法で劇薬と分類されます。
ただ、これを溶解した、フッ素としての濃度が1%以下のものは、普通薬となります
歯科医院で使用しているフッ素はもちろん適切な濃度、量を使用しています。
上記の写真は少しわかりにくいですが、初期のむし歯があり、フッ素塗布を行い経過観察している患者さんです。
フッ素塗布を行ってから3ヶ月ですが、実際に見てみると再石灰化が起こり脱灰した部分が少なくなっています。
厚生労働省やWHOでもフッ素を推進していますので安全性に関しても安心して使用できますし、フッ素は正しく使用することでむし歯を効果的に防ぎ、進行を抑えることができます。
当院では小児はもちろん、必要に応じて成人にもフッ素塗布を行っています。
治療期間 |
1回〜数回 |
治療費 |
保険診療 |
安達