昨日は他院で親知らず抜歯後1ヶ月でお顔がパンパンに腫れてしまった方の再掻爬(病的な病巣を再度取り除く事)をしました。当日は周りを洗浄し、お薬を出して炎症をひかせました。
1週間後の術前です。腫れも収まり、処置がしやすい環境が整いました。親知らず抜歯後のリスクですが、よくあるのは今回のような術後感染と、ドライソケットです。
頻度で言うとどちらかというとドライソケットの方が頻度が高いと思います。ドライソケットとは抜歯後に、親知らずを支えていた粘膜の下で骨が剥き出しになっている状態で、術後1週間程度痛みが出ます。
今回の術後感染も原因としてはシンプルに術後にばい菌が入ってしまった場合や、そもそも病巣を取り切れていなかった場合があり、今回は後者でした。
中を開けた写真です。少し黄色い箇所が見えると思いますが、これが膿の袋で、ほとんど残った状態でした。元々含歯性嚢胞という状態になっていたものと推測できます。そしてそれを取り除き損ねていて術後1ヶ月で感染症状が出たというストーリーです。
中を綺麗にした状態と肉芽(膿の袋の残骸)の写真です。かなり量がありました。
最後に綺麗に縫合し、終了しました。
所用時間は30分程度、費用はCTと合わせて1万円前後です。
親知らず抜歯もリスクがないとは言えません。
しっかりCTの診断ができる病院で経験値のある先生が抜歯をするのが大事です。
当院にも月に50人以上親知らずでお悩みの方を抜歯しています。
親知らずの抜歯でお悩みの方は志木駅前歯医者・コスモクリニックにご相談ください。
治療期間 | 1日 |
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費用 | 保険診療 |
治療後のリスク | 痛みが引くのに少し時間がかかる・術後出血のリスク |
院長川村英史