小児外傷について
小児外傷 歩き始めてから日のあさい1〜2歳児は転倒が多いです。 口腔内外傷では歯牙脱臼をはじめ軟組織の裂創を認めます。 今回は転倒し、下唇を切った患者さんを紹介します。 来院時、上の前歯が下唇に刺さり出血が止まらない状態でした。 頭部を打ってないか、気持ち悪さはないかを問診後止血し傷口を確認します。 下は止血後の写真です。傷が浅い場合は消毒し経過観察、深い場合は縫合します。 今回は深部に及ぶ傷のため縫合を行いました。 縫合後の写真です。 1週間程で傷口は塞がるため糸取りをし終わります。 歯ブラシによる外傷は1歳が最多で、1歳の事故による救急搬送の約2%を占めます。歯ブラシなどの刺さりうる物を持ったまま歩かないよう注意しましょう。 齊藤
2024.07.19